(2019年入社/立命館大学大学院 理工学研究科 環境都市専攻 卒)
耐火木造2階建て、延床面積535m2の森林管理署です。
社内でも前例のないCLTを構造体に使用する耐火木造のため、分からないことだらけでした。
参考例もないため、納まりが難しく、何十回、何百回と社内チェックを受け、試行錯誤しながら実施設計を進めていきました。こういった事例の少ない案件を任せてもらえることにやりがいを感じますし、耐火木造でありながら「木を見せたい」という入居官署の要望を実現できるよう設計を進めています。
「怒られる覚悟」を持てるようになりました。
客先や行政協議など人前で話す回数が多くなりました。
まだ経験が浅いため自分では分からないことがあり、大体不安です。
でも相手からすれば、たとえ何年目であろうとプロとして見ています。
だからできる準備をした上で失敗した場合は、「怒られてもいいや」と割り切れたから、また一つ成長できているんだなと思うようにしています。
妻子がいるので、平日は仕事。休日は家族で過ごすことが多いです。
子供が興味を持つことが趣味になるので、月単位で趣味が変わります。今は電車が大好きなので休日は子供とプラレールで一緒に遊んだり、電車でお出かけをしたりして、なるべくほのぼのできるように過ごしています。
平日の帰宅後は子どもが眠っていることが多いので、休日は子供と過ごし、仕事とプライベートにメリハリをつけています。
既に数え切れないほど失敗をしていますが、印象深いのは、初めて私が実施図面を担当した際、毎日のように先輩に図面をチェックしていただいたことです。
この時は次第に書けるようになるだろうと思っていましたが、チェックバックの図面は毎回黒字と赤字が反転したかのように赤まみれでした。
単純なミスもありましたが、その場しのぎで誤魔化そうとしていたところがありました。この物件以降、怠けは結局すべて自分に返ってくると思い、多少の時間はかかっても丁寧な仕事をしようと思いました。
協力業務でしたが、駅前のS造9階建てのオフィスビル。一年目から作図メインとして担当しました。
右も左もわからない状態だったので、ほぼ毎日先輩にチェックしていただき、インク数本分の赤チェックが入りました。
そんな中でも先輩は怒らずに温かく指導してくださったので何とか業務遂行できました。
図面を書くことの難しさが、身をもってわかった最初の竣工作品です。
そして転勤が決まり、九州生活最後の日に初めて家族と担当物件を見に行き、「九州生活の始まりと終わりの作品」を記念撮影しました。